2008 Suzuka 8h マツヤマのあとがき
2008年スズカ8時間耐久ロードレース
昨年に引き続き鈴鹿でお仕事をさせていただけることになり、先月は通常業務以外にサポートチームのマシン作成のお手伝いやらMOTOMAXの出展準備にとドタバタとしておりました。
去年一度やっているということもあり、マツヤマ自身もある程度の余裕は生まれましたが、やはりそこは鈴鹿八耐
実際に自分がレースに出るわけでもピット作業をするでもないのですが、日が近づくにつれ妙な緊張感を感じていました。
今年はサポート部品を届けるという仕事があったために去年より一日早く木曜日から鈴鹿に入ってきました。
木曜日の夕方から決勝日まで四日間鈴鹿を堪能してきたわけですが、今回の八耐について全日通して思った事。
それはやはり気温というものでしたね。
昨年も暑い中の開催だったのですが、今年は本当に雲一つ無い晴天が続きました。
路面温度も燦々と照りつける太陽と65℃を超え熱くなったアスファルトからの照り返しは本当にレースが出来るのであろうかと心配になるほどでした。そんなことを考えるとあの中で戦っているライダーやチームの方達にある種畏怖の念すら感じました。
そんな過酷な天候のレースだった今年の八耐。過酷な環境でひたすら戦い続けるチーム、自分達もそういった方のお手伝いをさせていただいているんだという実感を感じる事が出来るということはモチベーションアップに繋がります。
さて、レースは序盤からHRCとヨシムラの激しい戦いが展開され、昨年のような独走展開ではなく、本当に耐久レースかと思うほどの戦いが常に繰り広げられていたように思います。
そしてあの気温のせいかやはりトラブルもドラマも多かったレース展開でした。
私自身はピットでチームの方々にお話を聞きながら状況を把握したり、レースの実況を聞きながら、ブースで製品説明をしたり、取引業者さんとお話ししたりとしていたんですが、転倒や炎上などの実況が聞こえるたびに祈るような思いでしたね。
特に途中で起こったスコールのような雨での加賀山選手の走り
オーバーテイクから転倒までの実況は本当に鳥肌が立ちました。
決勝日の4時過ぎからは出展ブースから離れてヨシムラさんやトリックスターさんのピットに張り付いて見ていました。
終盤にさしかかり、ゆっくりと慌ただしく流れていく時間
最後の最後まで死力を尽くすチーム
けれども笑顔もあるその状況は八耐独特だなと感じました。
最終的にベータチタニウムのサポートさせていただいているヨシムラジャパンは
No12 酒井、渡辺組が2位
No34 秋吉、加賀山組は4位
そして今年からお手伝いさせていただいているTRICK☆STAR Racingは
カワサキ最上位の15位という結果でした。
各チーム数々のトラブルを乗り越え見事完走
毎年ながらゴールチェッカーをくぐっていくマシンを見ると、目頭に熱いものが込み上げます。
ベータチタニウムの取り扱っている“チタンボルト”というものは
『かじる』
『焼きつく』
『折れる』
『耐久性が無い』
という、ネガティブな印象が強く敬遠されがちなのですが、
実際はこういった過酷なレースで最後までしっかりと戦い抜くという結果を出すことができます。
なぜなら、ただのチタンボルトではなく“チタン合金ボルト”であるからで、さらに独自のノウハウを集約させたベータチタニウムTi-6Al-4V鍛造ボルトであるからなのです。
本当に耐久力のないものが戦い抜けるのか?
本当にかじり、焼きつくボルトで安定して走れるのか?
ボルトとしてしっかりと働くボルト
自らの役割を戦い抜けるボルト
『それはここにあるんだ!!』
八耐が終わるたびに、それを一人でも多くの方達に知っていただきたいと思えます。
また、来年もあの場所で。
Special Thanks
βtitanium parts use racing team
YOSHIMURA JAPAN
TRICK☆STAR RACING
MOTOMAX Support
ASAKAWA SPEED
KARL STORZ-ENDOSCOPY JAPAN
SupportStaff
MC oyajichan