2009.11.09
ホイールナットを考えて考えて
さてさて、
ようやく持ちましてホイールナットの発売までこじつける事が出来ました。
従来のTypeFeatherを造ってからはや数年の月日が流れましたが、
販売を開始してから常に言われていた
『もっと長いサイズが欲しい』
『袋ナットが欲しい』
この2つの案件をいかにしてクリアするかに頭を悩ませてまいりました。
正直な話、実際に自分でサーキットまで足を運んで、各協力会社の方々の作業を見るまではTypeFeatherで必要十分だと疑わなかったのですが、レース中での作業性や扱いを目の当たりにすると形状を考えなおす必要性を重々認識しました。
またTypeFeatherの形状も、極限まで無駄を削ぎ落とし、必要十分なサイズで締結させるという事に満足していたのですが、実際に取りつけた際のハブボルトの状態が丸見えになるという事は必ずしも良いことだけでは無いって事も勉強できました。
先日の日記で書いた『God is in the details』
神は細部に宿る。
よく耳にする言葉ですが、
『たとえ‘神は細部に宿る’ことがあったとしても、
その‘細部’は最終的には‘全体’に統合されなくてはならない』
あくまでもネジはネジ。
統合出来ない細部というのはある種のエゴだなと実感しました。
シンプル、
必要十分、
そして適度な存在感
考えて、想って、選んだ形。
TAB6400ホイールナットTypeStandard+ホイールナットエンドキャップ-テーパータイプ
ベータチタニウムの全てを詰め込んだネジの可能性とチタンの飛躍性の結晶です。