チタンは錆びない!?
以前の記事で書ききらなかったチタンのもう一つのお話
「チタンは錆ない」
このワードについて今日は記事を書いてみようと思います
まずは錆るという事について簡単にお話します
錆びるとは金属の腐食生成物の事で酸化還元反応により金属の表面がイオン化を起こし、表面から脱落して行くことで進行していく電気化学的な反応の事を指します。
ここの時点でブラウザの戻るボタンを押してしまいそうな方が多数居そうな本日の記事
最後まで読んでいただきたいのでここから簡単な話に戻ります。
めっちゃくちゃ簡単に言うと
「金属に酸素がひっつくと脆くなって段々ボロボロになって行きますよ」っと言う事ですね。
酸素が付く事を「酸化」といいます。
そして鉄は酸化するとボロボロになりますよ。
っと言うことです。
(だいぶ乱暴な言い方なので専門の方はツッコまないでくださいね)
じゃあチタンはどうなのか?
酸化しないのか?
いえ、めちゃくちゃ酸化します。
大気中で酸化してないチタンなんか無いですね
しかし通常の鉄と違うのはチタンは酸化すると強くなるのです。
チタンは酸素と結合することにより酸化皮膜を形成します。(TiO2皮膜)
チタンの酸化皮膜の特性として表面硬度が上がる等ありますが最大の特徴は「酸素を通しにくくなる」という効果が上げられます。
というか通常のチタンの酸化皮膜は常温ではほとんど酸素を通しません。
ということは酸素が表面の皮膜より奥に行かないということですね
なので【錆】=【酸化】と単純に考えるのであれば酸化が進みにくいということですね。
ココで最初のワードを思い出して修正したいと思います。
「チタンは錆びない」
と、考えるより
「チタンは酸化が進まない(常温では)」
となり、結果として
「チタンは錆が進みにくい」
が、近い答えになるのではないかと思います。
金属と化学のお話なのでまともに書くと大変なことになってしまうのでこんな書き方になってしまいましたが、ちょっと考えが変わってもらえればと思います。
(ただ、大きくはしょってありますのでイメージのお話という事でお願いします)