βチタニウム?
チタン
チタン合金
このブログでよくこの二つを分けて記事を書いているのですが、弊社社名が
ベータチタニウム=βtitanium
なので
Ti-6Al-4V=βtitanium
と認識されている方がいらっしゃいましたので、本日はチタンの分類に付いてつらつらと書いて行きたいと思います。
まずチタンを大別すると
純チタン
α合金 (アルファ合金)
α―β合金 (アルファ―ベータ合金)
β合金 (ベータ合金)
の四種類に大別されます。
純チタンは純粋なチタンの…
っと言いたいところですが鉄(Fe)が入っています。
純チタンは99%以上チタンの物を指すので鉄がちょこっと入っていても純なのです。
その純チタンの中で鉄の配合率によって1種~3種まで細かく分類されます。
たまに純チタン4種とか言いますがこれは正式にはASTM Grade4になります。
鉄(Fe)が1%以上なので正確には純チタンではないんですね。
(Ti-1Fe チタン1鉄合金)
合金に関してはその純チタンンに合金元素を添加したものであり、その種類、添加量により
稠密六方晶(α相)か体心立方晶(β相)の二つの性質が現れます。
その中で
α単相のものをα合金
β単相のものをβ合金
α相、β相が存在するものがα―β合金となります。
ベータチタニウムで主に使用しているTi-6Al-4Vはいったい何に分類されるのかというと…
実はα―β合金になります。
「じゃあアルファベータチタニウムやん!!」
とかのツッコミが来そうですが、社名は元々このような理由でつけておりまして実際現段階でβ合金よりもα-β合金Ti-6Al-4Vのほうが材料の確保に適している事やボルトにした時の優位性等もあり使用しています。
完全オーダーになりますがTi-15V-3Cr-3Al-3Sn等のβ合金の加工もやってます。
というかベータチタニウムという名前でチタン専門と思われている方も多いのですが、真鍮でも鉄でも銅でもクロモリでもインコネルでもハステロイでもモネルでもカーペンターでもジルコニウムでも何でも螺旋に致します。
チタンボルト屋としてのベータチタニウム
チタン加工屋としてのベータチタニウム
難切削材の加工屋としてのベータチタニウム
螺旋屋としてのベータチタニウム
様々な材料、様々な金属を螺旋にする技術があってチタン合金ボルトが創り上げる事が出来るのです。