作業効率と鬼プログラム
こんにちは、製造のショウジです。
町の街路樹の銀杏から実が落ちてきだしました。
秋ですね。食欲の。(笑)
さてさて、作業効率のお話しなんですが、意味としては本当に語ると多岐にわたってしまうので、今回の場合はNC旋盤における加工時間についてです。
単純に例えば、一個の物を作る時間が一分だとして、それを100個作るとしたら100分かかります。
それを、一個作るのに半分の30秒で出来るとすると、加工時間のトータルは50分となります。
従って50分時間が短縮されるので、残りの50分があれば、別の物を作ったり、より沢山の製品を作ることができるようになるわけです。
なので、いわゆる「数物(かずもの)」と、呼ばれるもの(特に工業製品)は加工時間の短縮が必須になります。
そこで、加工プログラムの変更を行うことで加工時間の短縮を図るわけなんですが、ここに経験の差が出てきます。
色んな金属の加工経験が豊富な人とそうでない人では調度良い具合の時間短縮の地点までたどり着く時間に差があるからです。
簡単に言うと100個の物を作るときに2個目でその地点にたどり着くか、100個目にその地点にたどり着くかの違いです。
当然経験豊富な職人さんはその調度いい具合のところにたどり着くのが早いです。
ここで言う調度いい具合とは加工時間が短縮されつつも、切削工具のヘタリ具合が少なく最後まで続けて加工できることを言います。
その点でウチの工場長は調度いい具合の地点にたどり着くのはやはり早いですね。
僕も見習わなくては・・・・・
と、これは「数物」のお話しになるんですが、一個だけの製作の場合はどちらかと言えば時間を掛けますね。
なんせペケを出したくないですから(笑)
でも、一個のモノでも超特急で作らなくてはならない時も当然あります。
そこで登場するのが鬼プログラムです。
これは、一個作るのにだけ、工具が持てばもてばいいというプログラムで、加工してる時の音は凄まじいです。
これもやはり、工場長が得意とするとこなんですが、見ていてこっちが「ほんまに大丈夫なんやろか?」と思ってしまうほどですが、出来上がったものはキッチリ公差に入った綺麗な仕上がりです。
つまり、削れるとこは大胆に削り、仕上げるところはきっちりと仕上げる。これがコツなんですね。
そして、そんなプログラムを組んでいる工場長を見てた現場の人間が「鬼や、鬼が現れよった!」と言ったとか言わないとか・・・(言ったのは僕なんですけどね。)
今日もまた鬼が・・・・・(笑)
以上製造のショウジでした。