2012年9月10日
ちいさなアクスルシャフトの集合体
ちいさなアクスルシャフトの集合体。
おかげさまでベータチタニウム社時代から現代まで。
世に様々な車種のアクスルシャフトを造って送り出してきた我々ですが、その製品の効果はお使いいただいているユーザー様には高い評価を頂いており、アクスルシャフトを変えるという文化が薄かったバイクの世界で一つの分野として結果を残せたのではないかと、そう考える一方。
レースレギュレーションに阻まれ、
コストのかかってしまう作り方しか我々には出来ず、
どうしても敷居の高さだけは取り除けなかった分野でもあります。
アクスルシャフトを開発していく中で実際に様々な車種でテストしてきて。
“軸”という特性にTAB6400は優れた性能が出てくるなと感じました。
高強度低剛性
壊れにくく硬くならない。
低剛性と書くとあまり良い印象ではないかもしれませんが、バイクの中では色々と低剛性化が進んでいるんですよね。例えばMotoGPなんかの車両を見てみればわかるのですが、ステム周りは結構ガッツリと剛性を落とした形状になってきています。軽量化も考えてでしょうが、80~90年代にあったステムと考え方が大きく変わってきていますね。しかし、それは単純に低剛性化させてるだけではなくステムシャフトやその周辺部品との兼ね合いも大きく関係しているのですね。ステムの低剛性化とステムシャフト径の増加は色々と見てて勉強になります。
と、
脱線してしましましたが、“軸”と呼ばれるものに高強度低剛性化の方向に向かわせることによりバイクの動きはまた変わるのではないだろうか?という疑問に5年ほど前から色々と取り組んできています。
アクスルシャフトより安価で
レースレギュレーションにも引っかからない
そして軽く、強く、体感できる。
そんな部品を
今月16日発売のカスタムピープル誌でちょこっと紹介もしていただきました。
また来週の月曜日にはリリースしますのでお楽しみに。
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2012年9月7日
どうしてくれよう・・・・
こんばんは、製造のショウジです。
通勤時のアスファルトにムッとした熱気を感じなくなってきたことで秋の気配を感じている今日この頃。
そんな中、今日はこんなもの作ってみました。
用意するのはこれ。
TB340純チタン
こいつをどうするかというと・・・・
こうして
こうして
こうして
こうして
こうして
こうすると・・・・・
シフトノブの出来上がり!
と、いうわけで、今回は連続写真で制作の過程を見て頂きました。
いかがでしたか?
以上製造のショウジでした。
ps、グリップロックナットM6出ました。コチラもよろしくです。
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2012年9月6日
新規開拓
こんばんは、いつもバタバタで頭の中がいっぱいの木内です。
今日のブログも危うく忘れそうになっていました。
本題の新規開拓について、常に新しい分野への営業を考えていますが、64合金ボルトを生業にしているとつい初心を忘れてしまうことが多々あります。
初めてチタン合金の材料を手にした時
その材料でボルトを作って手に持った時
ボルトをバイクにつけて走った時
すべてにおいて驚きと感動を覚えました。
その反面、データで見るうえで一切問題ないことが分かっていても、未知の素材を使って、この手で作ったボルトが本当に大丈夫なのか
不安はありました。
それもその筈、「かじる」「焼きつく」「突然折れる」といった噂が、常に頭にありましたし、全く使った経験がありませんので、問題がないと言い切れるだけの経験や理論もありません。
10年ほど前、ようやく自分が作るボルトに自信が持ててきた頃、ロードレースに出場しているチームオーナーと話をさせて頂き、サポートで装着をお願いした足回りのボルト類の納品を済ませた後、鈴鹿サーキットでレースメカニックの方と口論になった記憶があります。
レースメカニック曰く
「昔からチタンボルトはよく使ってきたが、突然折れてかじって抜けなくなる。もし、ボルトが原因でライダーが怪我をしたら、どうする気だ?だからチタンボルトは使えない!」
今となってはレース車両の爆音が鳴り響く中、大声で言い争ったことが懐かしく思えます。
それというのも7年間鈴鹿8時間耐久レースに出場するチームに装着していただいている、「ヨシムラジャパン」「トリックスター」「モリワキエンジニアリング」をはじめ、各チームのレースメカニックからの評価は最高のモノとの評価をいただいています。また、何度も表彰台に上がるお手伝いをさせて頂いてもいます。
今年、「TOHO RACING with MORIWAKI」の車両が8時間耐久レースで2位の成績は偉業と言われています。
それは市販されているレース車両に市販されているキットパーツで、弊社の製品が100本以上組み込まれていて全てが在庫品、お買い上げいただいているボルトと同じ製品です。本当に誰もが買って作ることができるオートバイです。
ワークスチームに比べ歴然とした差がありながらも2位の成績は、偉業という言葉がぴったりなのかも知れません。
今、新しい分野へ開拓をしようと思えば、10年前にレースメカニックから言われた言葉と同じ事を言われます。
またか?と思う前に何か対策を練らなければなりませんね。
チタンやチタン合金の素材となると製鋼メーカーの分野になりますが、加工してボルトのなると螺旋屋の分野になります。
初心に帰り、あの頃抱いた疑問や不安をひも解き整理する必要がありますね。
それでは!!
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2012年9月4日
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