ベータチタニウム オフィシャルブログ

2008年8月23日

たかがナットと侮るべからず

ベータチタニウムの送り出す製品にとって一番大事なのは“繋ぐ”という事
ボルトナットという締結部品を製造する上で、最も当り前で最も重要な項目
そしてこのTi-6Al-4Vチタン合金ホイールナットに関してはそれを踏まえた上で
もう一つ重要な役割を与え、実現させる事が可能になりました。

それは“力の整流”という事

基本的にタイヤとホイールというものは走行中には真円を保てずに楕円になっている事はご存知でしょうか?
これは車重という負荷が上から常に掛かり、更に回転エネルギーをも常に受けているのでその力を随時たわませる為に楕円になっています。
楕円にせずに真円を維持しようとすると、どうしても硬くなってしまい、ホイール自体が割れやすくなったり、路面からの衝撃でピッチングが強くなったりします。
なので、あえてたわませて力を楕円に逃がしているのです。
基本的に渦状態に外周円に近い箇所ほど多くたわみ、内部に近くなるほど小さくなります。
このときに内部に近くなると確かに小さくはなるのですが、楕円が消えてしまうわけではありません。
最終的にホイールがハブに伝わる時にもその楕円が残っていて、ホイールとハブの密着性を低下させているのです。

ベータチタニウムではこの密着性を維持出来るように、従来の製品よりも高い剛性と精度を実現させました。これによりハブに伝わる力が真円に近くなり、力の流れを整える事が可能となります。
さらにTi-6Al-4Vチタン合金の持つ振動吸収性をバランスよく取り込んだ設計において驚くべきロードノイズの低減も可能としました。
もちろん重量でも従来の製品をはるかに下回る10gという軽さを実現。

力が整流化されることにより実現出来るハンドリングレスポンス、
ホイールをハブの密着性の向上による加速減速のリニア感
そして振動吸収性による車内の静粛感の向上

アナタの愛車を一つ上のクラスの車に生まれ変わらせる事が出来ます。

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2008年8月19日

環境問題

最近、環境問題がクローズアップされてきています。

企業においてはISO14001(環境マネジメントシステム)を取り入れるところも多く、社内においてもISO14001は必要かどうかと話題になることもあります。

ただ、ベータチタニウムにとって第一に考え、気を配らなければならないことは

「お客様の安全と健康を損なわない事。」

この一言に尽きます。

ココから先は苦情が来そうですが、ムズカシクなります。
RoHS MSDS・・・・・新たにIMDS

年々、複雑・多様化する「グリーン調達」に関連するコトバです。

グリーン調達ってなんだ?・・・・・・・ですが、

グリーン調達とは?

「大手の電機・精密機器会社が、部品の調達にあたって有害化学物質を使用していないものに限定すること。2006年7月以降、欧州連合(EU)域内で電気製品に鉛などの使用が禁止されることに対応している。EUが電気製品への使用を禁止するのは、鉛、水銀、カドミウム、六価クロム、2種類の臭素系樹脂難燃剤の6品目を含む29種類の物質である。これらの物質はハンダや電線の被膜、スイッチ、基板などに広く含まれ、土壌汚染などを通じて人体に害を及ぼす恐れが指摘されている。ソニー、キヤノン、NECなどは規制物質やその測定方法、含有量などの基準を共通化した上で、部品の調達先が規制物質の使用状況を開示したり、不使用を宣言するように求めている。使用を全廃できれば、部品メーカーが対応完了を宣言する。 」

yahoo辞書 2004.3

少々、古いですが内容的にこんな感じです。

グリーン調達も突き詰めればユーザーの安全と健康を考えてのモノです。

ベータチタニウムの理念と一致しますが、調査の為に「グリーン調達」で検索して、各企業の内容を見れば見るほど難解な文字の羅列・・・・

仕事も一つの格闘技のような気持ちになる毎日です。

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2008年8月1日

2008 Suzuka 8h マツヤマのあとがき

2008年スズカ8時間耐久ロードレース
昨年に引き続き鈴鹿でお仕事をさせていただけることになり、先月は通常業務以外にサポートチームのマシン作成のお手伝いやらMOTOMAXの出展準備にとドタバタとしておりました。
去年一度やっているということもあり、マツヤマ自身もある程度の余裕は生まれましたが、やはりそこは鈴鹿八耐
実際に自分がレースに出るわけでもピット作業をするでもないのですが、日が近づくにつれ妙な緊張感を感じていました。

今年はサポート部品を届けるという仕事があったために去年より一日早く木曜日から鈴鹿に入ってきました。
木曜日の夕方から決勝日まで四日間鈴鹿を堪能してきたわけですが、今回の八耐について全日通して思った事。
それはやはり気温というものでしたね。

昨年も暑い中の開催だったのですが、今年は本当に雲一つ無い晴天が続きました。

路面温度も燦々と照りつける太陽と65℃を超え熱くなったアスファルトからの照り返しは本当にレースが出来るのであろうかと心配になるほどでした。そんなことを考えるとあの中で戦っているライダーやチームの方達にある種畏怖の念すら感じました。

そんな過酷な天候のレースだった今年の八耐。過酷な環境でひたすら戦い続けるチーム、自分達もそういった方のお手伝いをさせていただいているんだという実感を感じる事が出来るということはモチベーションアップに繋がります。

さて、レースは序盤からHRCとヨシムラの激しい戦いが展開され、昨年のような独走展開ではなく、本当に耐久レースかと思うほどの戦いが常に繰り広げられていたように思います。
そしてあの気温のせいかやはりトラブルもドラマも多かったレース展開でした。

私自身はピットでチームの方々にお話を聞きながら状況を把握したり、レースの実況を聞きながら、ブースで製品説明をしたり、取引業者さんとお話ししたりとしていたんですが、転倒や炎上などの実況が聞こえるたびに祈るような思いでしたね。

特に途中で起こったスコールのような雨での加賀山選手の走り
オーバーテイクから転倒までの実況は本当に鳥肌が立ちました。

決勝日の4時過ぎからは出展ブースから離れてヨシムラさんやトリックスターさんのピットに張り付いて見ていました。

終盤にさしかかり、ゆっくりと慌ただしく流れていく時間

最後の最後まで死力を尽くすチーム

けれども笑顔もあるその状況は八耐独特だなと感じました。

最終的にベータチタニウムのサポートさせていただいているヨシムラジャパンは
No12 酒井、渡辺組が2位
No34 秋吉、加賀山組は4位
そして今年からお手伝いさせていただいているTRICK☆STAR Racingは
カワサキ最上位の15位という結果でした。

各チーム数々のトラブルを乗り越え見事完走

毎年ながらゴールチェッカーをくぐっていくマシンを見ると、目頭に熱いものが込み上げます。

ベータチタニウムの取り扱っている“チタンボルト”というものは

『かじる』
『焼きつく』
『折れる』
『耐久性が無い』
という、ネガティブな印象が強く敬遠されがちなのですが、
実際はこういった過酷なレースで最後までしっかりと戦い抜くという結果を出すことができます。
なぜなら、ただのチタンボルトではなく“チタン合金ボルト”であるからで、さらに独自のノウハウを集約させたベータチタニウムTi-6Al-4V鍛造ボルトであるからなのです。

本当に耐久力のないものが戦い抜けるのか?
本当にかじり、焼きつくボルトで安定して走れるのか?

ボルトとしてしっかりと働くボルト
自らの役割を戦い抜けるボルト
『それはここにあるんだ!!』

八耐が終わるたびに、それを一人でも多くの方達に知っていただきたいと思えます。

また、来年もあの場所で。

Special Thanks
βtitanium parts use racing team
YOSHIMURA JAPAN
TRICK☆STAR RACING

MOTOMAX Support
ASAKAWA SPEED
KARL STORZ-ENDOSCOPY JAPAN

SupportStaff
MC oyajichan

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