2007年8月24日
ネジの話です。
今日は
ある意味、特殊なネジを使うオートバイ・自動車関係の話です。
なぜ特殊なのかといいますと・・・・
ネジのピッチが特殊です。
いわゆる細目といわれるピッチが多く使われているんです。
オートバイ・自動車を自分で整備する人などは、「え??」と思われるかも知れませんが
ネジの規格では細目です。
工業関係では細目を使うことが少ないのが現状です。
だから・・・・
ホームセンターで下図のd=12mmのネジを買っても、オートバイ・自動車には使えません。
ピッチが違います。
まずはピッチの話です。
ネジピッチとは山と山の頂点の間隔です。
ピッチの間隔はミリ規格とインチ規格とでは認識が違う(ニュアンスが違う)ということになりますので、今回はインチ規格を省いて考えます。
JIS規格では、ピッチが最大のものを並目、それ以下のものを全て細目と呼びます。
よくM6×1.0-6gと図面に表記しますが、
M6のMはミリ規格を意味します。
6は外径です。(呼径)
1.0とは上記で説明したピッチに該当します。
最後の6gですが、ボルト・ナットのハメアイ公差を意味しています。
6のところで(呼径)と書いたのは、
6gというハメアイ公差が関係してくるために
6.000mmに対して、約0.150mm程度細くなっています。
ネジを作る場合、ココが重要になっています。
ココが理解できていなけりゃネジは出来ないといっても過言ではありません。
ネジが太けりゃ抜けないし、細けりゃゴソゴソです。
最後にオートバイに使われるネジのピッチを書きます。
M4×0.7(並目)
M5×0.5(細目)
M5×0.8(並目)
M6×0.75(細目)
M6×1.0(並目)
M7×1.0(並目)(規格外)
M8×1.0(細目)
M8×1.25(並目)
M9×1.0(細目)(規格外)
M10×1.0(細目)
M10×1.25(細目)
M10×1.5(並目)
M12×1.0(細目)
M12×1.25(細目)
M12×1.5(細目)
M12×1.75(並目)
会社にはミリネジのピッチゲージがありません。
今まで20年以上ネジに関わってきましたが、ミリネジのピッチを調べるためにピッチゲージを使ったことがないんです。
ネジ屋では、ごく当たり前のことなんですが・・・・
明日は、ネジのピッチと各部サイズの測り方を書きます。
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2007年8月23日
今日はちょっと固い話です。
この仕事を始めてからチタン合金の固さ(正式には硬さ)について、ず~~っと悩んでいます。
それは鉄には様々な種類があって、用途にあった特性の材質があります。
また、メッキ及び焼入れなどの表面処理が確立されています。
ですが・・・
チタンにはそういったものがほとんどありません。
もし・・・
自動車エンジン内部の鉄をチタンで出来たなら・・・・
楽しくなりますね。
地球温暖化防止に貢献できます。(ホント。
将来、チタンが普及してくれば技術開発が進み、どんなところにもチタンが使えるようになるでしょう。
しかし、それは数十年先の話なのか?数百年先の話なのか?は分かりません。
ただ、私が生きている間に・・・というか、自分が見たい・やりたいだけなんですが・・・
ベータチタニウムとしての結果を出したいですが、まだ、硬さについての悩みは現在進行中です。
次回はネジの話をします。
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2007年8月21日
ベータチタニウム 木内です。
はじめまして、ベータチタニウム 木内です。
今日から松山が関東方面に出張に行っていますので、私が日記の担当をさせていただきます。
あれ???。
ブログの題名が変わってる。
やられました。orz
チタンとネジの話が中心になりますので、技術系の方は必見です。
今日は国内のチタン事情の話をします。
まずは、サラッ?とチタンの製造工程の話をします。
チタンはルチル鉱石(チタン原石)から、純粋なチタンを取り出します。
いわゆる精製といわれるものです。
日本国内では「住友チタニウム」「東邦チタニウム」の2社で行っています。
精製されたチタンは「スポンジチタン」「チタンインゴット」と呼ばれるもので、それらは神戸製鋼・大同特殊鋼・新日鉄・愛知製鋼・住友金属で材質ごとに調合され、丸棒・板・パイプなどに加工され市場に流通します。
弊社では、このように出来た丸棒を仕入れ加工して、ボルト・ナットとしてお客様にお届けしています。
ここ数年の間にチタンの値段は高騰していますが、その理由のひとつに海外での航空機需要が伸びているためといわれています。
それによって国内でルチル鉱石から「スポンジチタン」「チタンインゴット」精製していたのでは供給が間に合わない為に、海外から「スポンジチタン」「チタンインゴット」を購入し、再精製しているからだと言われています。
ところで「なぜ?海外からのスポンジチタンを再精製??」と思われた方は鋭い!。
「不純物を除去できていない。」
これが一番の理由です。
不純物を除去できていないスポンジチタンで板・丸棒・パイプなどの材料を作った場合、どういう不具合が出るのか?
「曲げればすぐ折れる。」「引張ればすぐ切れる。」となります。
「あっ」と心覚えのある方。
まさしく「それ」です。
ネバリが足りません。
国内で板・丸棒・パイプを作っている製鋼メーカーでも海外の「スポンジチタン」を使う事を検討しているようですが、実現には至っていないようです。
このような事情があるので、弊社が日本国内の材料に拘っているというのを理解していただけると思います。
「全てのお客様に最上級の製品を!」
これからもずっと持ち続けたい信念です。
これが住友チタニウム製「スポンジチタン」です。(&木内の手
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2007年8月10日
RIDGEで密談…
昨日は滋賀県にあるRIDGEさんにお邪魔してきました。
こちらのRIDGEさんはブリティッシュカーを始め各種外車のメンテナンス、チューンを得意とし、ミニでのレース活動を盛んに行っていらっしゃるショップさんです。
店内はこんな感じ
ミニがいっぱいあります。
しかしこの手前の赤いのは…
モークだったりします…
しかもこのモーク…
凄いことになってます…
ほんとうは足回りがもっとエグイ事になっていたので写真を撮ったのですが暗くてよくわからない物になってしまいました、次回はキッチリとります。
お次はコレ
いったい何かといいますと…
エリーゼです
マツヤマ的に最もスタイルの好きな車なんですよ☆
こんどこっそり運転させてもらおう
そんな楽しくなる車がゴロゴロしてるショップさんと今あるものを共同開発しているのです。
このホイールの…
Ti-6Al-4Vホイールナットミニ用です。
先月の29日に岡山国際サーキットで行われた第14回 HOTDOG大運動会の三時間耐久レースでぶっつけ本番テストを挑んでもらいました。
そのときの装着結果は…
続く
カテゴリー:取り扱いショップ紹介
2007年8月8日
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