ベータチタニウム オフィシャルブログ

2008年5月7日

Ti-6Al-4Vホイールナットについて考察

ここ最近、マツヤマの一番関心の高い自社パーツ。

Ti-6l-4Vホイールナット

効果等は青字の記事を読んでいただきたいなと思うのですが、
研究を重ねる上で様々な効果が出てくるんですよ。

正直言うと、実は原型は5年くらい前に出来上がっていたんですね。
それも最初はほんとに軽量化部品としての性能を追求しようと思って作ってたんですが、オートバイのローターボルトとかアクスルシャフトの効果を実証していく上でわかってきた、『剛性から生まれる性能』っていうものに設計をシフトしていくと、すんごく面白い結果が色々と出てきたんですよね。

まず全体的に言えるのは車体全体の振動。

エンジンからくる微振動は流石にどうにもこうにもならないんですが、走行中に路面から車体に入力される振動が減るんですよ。
まず考えるのが、「路面からの振動ってそんなに無いでしょ?」って言われるんですが、これに関しては『交換して初めて今まで振動の存在を知ることが出来る』っていうものなんですね。

小さいけれども今まではどんな車両でも大小存在していた微振動が、コレを入れることによって初めてあったことを感じれるんですよ。

今現在、様々な車種車両に振動計を貼り付けて計測しているんですが、数字で見るとほんとにハッキリと出て面白いです。
(数値は後々公開しますのでお楽しみに)

それだけではなくハンドリングや、加速減速、燃費やはたまたオーディオの性能まで色々と良い方向に変化していくんですね。

当然、安全にかかわる強度というのは純正のものよりも非常に高いレベルで実現出来ています。

このホイールナットっていう小さな部品から、締結部品の新たな可能性というものが湧いて来ているんです。

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2008年4月21日

TITC

ベータチタニウム既製品のご紹介第二弾

前回のTISCの発展形となるこちらのヘッド

TITC

読み方は
『てぃーあいてぃーしー』

英字の意味合いはTI=チタン(ベータチタニウムではチタン=Ti-6Al-4V)

TC=テーパーキャップ

つまりTi-6Al-4Vの角度のついた頭のボルトという意味です。

Ti-6Al-4V鍛造材を使用

ストレートキャップよりも肉を落とすことにより、頭部~胴部~螺旋部まで全体の重量バランスがよく、軽量なモデルに仕上げてあります。

当然、質量を減らしていることにより、ベータチタニウム製のTISC(ストレートキャップ)より強度は落ちますが、通常のオートバイや車の純正品に使用されているストレートキャップよりは、強度、剛性ともにはるかに高くなっておりますので安心してお使いいただけます。

シンプルながら見た目の形状では最も無駄がなく、ある意味究極の機能美を体感していただけます。

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2008年4月16日

もたーど始めました。

現在絶賛発売中のモトライダーフォース誌でベータチタニウム製品のテストをしていただいております。

テスト車両はヤマハのWR250X

現在発売している号では、各種ボルトはTi-6Al-4Vや陽極酸化処理について詳しく書かれています。

そして、次回発売号かその次くらいには(よくわかってない)この製品のテスト記事が!?!?

試作型アクスルシャフト

はたしてモタードのようにストローク長の長いフロントフォークではいったいどのような効果を発揮するのでしょうか?
普通のロードバイクとの差異が非常に気になるところですね。

ちなみに今回の試作品は、モトライダーフォース編集部からの依頼で

12ポイントヘッドで作成しております。

さぁ、楽しみだ♪

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2008年2月21日

ヨシムラスズキ鈴鹿8耐 1/12フルディテールキット

モデルファクトリーHIRO様からリリースされたヨシムラスズキ鈴鹿8耐 1/12フルディテールキット

昨年の30回大会の優勝モデルのキットで、先日ヨシムラさんにお邪魔した時に完成した実車(実物?)を見せてもらったのですが、もうただただ凄いの一言です…

ヨシムラジャパンにてばらして撮影

なんかね、ちゃんと青いボルトは青く再現してあるし、サスペンションは可動するし、チェーンは一コマづつ組立式だし、更にシリンダーヘッドにちゃんとガスケット入ってたりするし…

12分の1サイズとは思えない完成度でしたね。

んでもって、コレを一つ手に入れたんですが、ハッキリ言ってコレを造るなんて出来ません!!

M2ミリのネジは造れても、コレを完成させる技術はベータチタニウムにはございません!!

なので作成は他所にお願いしちゃいました!!

が、

それでもただ作るだけでは面白くナイ

と、いうわけでちょこっと小細工をしてみようと思います。

12分の1のミニチュアレジン用に、

実際の車両用に作ったあるパーツを

12分の1のサイズでTi-6Al-4Vで再現

折角だから世界に一台のベータチタニウムでしか作れないレプリカにしてみようと思います。

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2008年1月28日

CB400SS ボルト三本での効果

新カテゴリを作っておきながら全くもって書いていなかった【マツヤマの装着テスト】

本日めでたく第二回のレポートをあげてみたいと思います。

今回のテスト車両はこちら

HONDA CB400SS

ホンダのスタンダードモデルに位置する空冷単気筒

どちらかといえばレースよりファッションのイメージの強いオートバイですが、このオートバイの乗り味をベータチタニウムのボルトで果たして変えれるのか?という実験です。

今回交換した箇所は以下の点

トップブリッジアンダーブラケットピンチボルト×2

アクスルピンチボルト

これだけです

このネジ三本ではたして変わるのか?

変わりました。

とりあえず換装直後に発進し前輪が一回転したときに『ん?』

と、不思議な感覚

このクラスのノーマルの車両は軽やかな足回りで乗りやすいのですがどことなく安定感というものが少ないものだという認識が強かったのですが、一つ上の安定感が感じられました。

例えるならばホーネットやバリオスのフロント周りのような感触
(排気量は下がっても足回りはSSよりいいんです)

今までに比べると非常にシルキーな感触に変わりました。

コーナーやギャップを抜けたときに今までだったら

『ブェブェブェ』って感じで動いていたサスペンションが

『ヒュンヒュンヒュン』と動いていくのがわかります。

それが当たり前だと思っていた元々あった振動が二つ程消えているような乗り味

【割締めに対する効果】でも書きましたが、分割された物体同士を結合しているボルトは力が掛かると開く方向に引っ張られるので、純正で常に引っ張られていたボルトが力に負けて細かく伸び縮みしていてフロントフォークの保持力が不安定になっていたのが、Ti-6Al-4V鍛造のボルトに換装することによりしっかりと締結し、保持力を維持できていた為だと推測されます。

テスト走行する前は換装する本数が少ないために果たして変化が感じれるかわからなかったのですが、予想以上に効きました

よくよく考えてみると、現在殆どのロードバイクは例えばアンダークランプであったり、トップブリッジなどは締結の為の保持面積広くボルトも2本以上で取り付けている場合が多いですが、このCB400SSという車両はクラシック路線だからなのか全てボルト一本止めなんですよね。

そりゃあ絶対的馬力は他車に劣るものの車重はそんなに軽くないのでその少ない保持面積に大きな負荷が掛かっていた事が予測されます。

ですのでたった三本のボルトを高剛性化させることによって、今までは解消しようの無かった、若しくは改善出来ると思っていなかった効果を得ることが出来たのだと考えられます。

今回のテストはそういった意味でも新しい視点での発見が多く良いデータが取れたと思います。

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