ベータチタニウム オフィシャルブログ

2008年8月19日

環境問題

最近、環境問題がクローズアップされてきています。

企業においてはISO14001(環境マネジメントシステム)を取り入れるところも多く、社内においてもISO14001は必要かどうかと話題になることもあります。

ただ、ベータチタニウムにとって第一に考え、気を配らなければならないことは

「お客様の安全と健康を損なわない事。」

この一言に尽きます。

ココから先は苦情が来そうですが、ムズカシクなります。
RoHS MSDS・・・・・新たにIMDS

年々、複雑・多様化する「グリーン調達」に関連するコトバです。

グリーン調達ってなんだ?・・・・・・・ですが、

グリーン調達とは?

「大手の電機・精密機器会社が、部品の調達にあたって有害化学物質を使用していないものに限定すること。2006年7月以降、欧州連合(EU)域内で電気製品に鉛などの使用が禁止されることに対応している。EUが電気製品への使用を禁止するのは、鉛、水銀、カドミウム、六価クロム、2種類の臭素系樹脂難燃剤の6品目を含む29種類の物質である。これらの物質はハンダや電線の被膜、スイッチ、基板などに広く含まれ、土壌汚染などを通じて人体に害を及ぼす恐れが指摘されている。ソニー、キヤノン、NECなどは規制物質やその測定方法、含有量などの基準を共通化した上で、部品の調達先が規制物質の使用状況を開示したり、不使用を宣言するように求めている。使用を全廃できれば、部品メーカーが対応完了を宣言する。 」

yahoo辞書 2004.3

少々、古いですが内容的にこんな感じです。

グリーン調達も突き詰めればユーザーの安全と健康を考えてのモノです。

ベータチタニウムの理念と一致しますが、調査の為に「グリーン調達」で検索して、各企業の内容を見れば見るほど難解な文字の羅列・・・・

仕事も一つの格闘技のような気持ちになる毎日です。

カテゴリー:螺旋屋徒然ブログ

2008年7月24日

SUZUKAへ!!

やってまいりました夏の祭典
やってまいりました熱い耐久

只今より松山も鈴鹿へ入ります。

以前アナウンスしたとおり、今年もMOTOMAXにてブース出展

今年は去年よりも更に多くのオートバイパーツを展示!!

ブース前では、ホットな夏をクールに乗り切る納涼うちわを配布します!!

そして展示車にはあのASAKAWA SPEEDの今年モデルの耐久レーサー!!

さらにカールストルツ社の内視鏡をお借りしてミクロな世界も堪能出来ます!!

さらにさらに!!

先日完成した例のマシンも展示予定!!!!!!

ベータチタニウムのブースは今年も熱い内容でお送りします!!!!

それではみなさん鈴鹿でお会いしましょう!!!!

カテゴリー:螺旋屋徒然ブログ

2008年7月22日

MFH ’07 ヨシムラスズキ鈴鹿8耐

以前の日記で書いたのですがモデルファクトリーHIRO様より発売された2007ヨシムラスズキ鈴鹿八耐モデル

実はですね、

ベータチタニウム社でもコッソリひとつ入手していたんです。

コレをキレイに作って展示したらカッコいいだろな~

などと考えていたんですが、

届いた製品を開けて

閉めました。

いや、

無理っす。

真面目に無理っす。

ここはやはりプロの手に委ねるしかないと早々に思いました。

そこで御縁のあるとあるモデラーさんに制作をお願いすることにしました。

九州は博多在住でオートモデリGTというお店で
フィニッシャーをされている屋台Rさん(別名OTTOさん)

正直全部お願いしました。

そして、つい先日完成

先日の九州出張の際に納車させていただきました。

その際に、制作過程の画像をいただけましたので、次の日記で公開させていただきます。

間違いなく過去最高の長文になります。

でも、書きたいんです

がんばって書くので楽しみにしていてくださいね。

カテゴリー:螺旋屋徒然ブログ

2008年6月4日

Buell Leo XB12STT

本日は京都にあるBuell専門ショップ

Buell Leoさんの試乗車で作ってあるXB12STTを試乗してきました。

この車両はベータチタニウムとBuell Leoの共同開発オリジナルパーツ

Ti-6Al-4V鍛造使用
フロントディスクローターボルト
キャリパーブリッジボルト
ピンチボルトセット
リアディスクローターボルト
プーリーボルト

そしてTi-6Al-4V製のフロントアクスルシャフトを装着し
その他RidingHouse製のカーボンパーツ等でしあげてあるスペシャルモデルなのです。

今回はこの車両に、先日開発の終了した新パーツ

Ti-6AL-4Vリアアクスルシャフト

走行してみての率直な感想はといういと

とてつもなく『上質な走り』

ホイールベースの短さから、軽快感が売りの現在のXBシリーズのBuellなのですが、その軽快感と引き換えに若干の落ち着きのなさがどうしても感じてしまう印象があったのですが(それすらもセールスポイントなんでしょうが)まったくもって、ものすごい安定感を感じさせてくれました。

あくまでもへっぽこなライダーのインプレッションなんですが、リアタイヤの位置がわかるような感じ。

緩やかな高速コーナーではアクセルの開度で自由自在にラインを変えていく事が出来ます。

なんていうかタイヤからの情報量が正確に伝わり、乗り手の意思を的確に体現してくれるようになりました。

以前フロントのみ換装した状態でも乗っているのですが、その時は『旋回してる』感が非常に強かったのですが、今回の前後輪換装の状態では『路面に張り付いている』ような錯覚に陥りそうになりました。

しかし、ここまで安定感が上がってると書くと、じゃあ軽快感は失われいるのかというと

これが上がっているから面白い。

明らかに動き自体は軽くて素直になっているんですね。
特に切り返しの時の車体の動きは秀逸です。

タイヤのRを感じながらクルリと抵抗無く車体が向きを変えていきます。

アクスルシャフトの効果でも書きましたが、剛性を上げると同時にバネ下の軽量化を行う。

相反する特性を与えてあげることにより、

『安定感が増し、軽快感も増す』

っというこれまた相反する性能を同時に引き出すことが可能になりました。

ほんとうにイメージの話なんですが

ヒラッヒラッピタッ

常にこんな乗り味なんですね。

今までBuellという車両に乗った事が無い方

以前試乗はしたことがあるという方

若しくは今現在Buellをお持ちの方

一度、京都に行って体感してみてください。

価値観の変わるマシンに乗ってみることが出来ます。

あとがき

今回はBuellという特異な車両(超ショートホイールベース)だったので安定感の上がり方の方が顕著には感じたんですが、これが安定感の強いツアラー系だとまた違う効果の出方がするんですよね…

また、それは別の機会にでも書いてみたいと思います。

カテゴリー:螺旋屋徒然ブログ

2008年6月3日

ねじ

考えても考えても考えても

ネジって奥が深いです。

今日はおよそ技術開発の書く内容ではなく、
マツヤマ個人的にネジについての”感想”を書いてみようと思います。
お時間の許す限りお付き合いいただければ幸いです。

さて、以前にも書きましたが、ネジの起源は紀元前にまで遡ります。

かの有名な数学者アルキメデスが発明したものだという説が有力なのですが、
数学者が発案したというのがこのネジの特性そのものを表していると感じられます。

基本的に『おねじ』『めねじ』という二種類の螺旋から構成されるネジ

ものすごく単純で、ものすごく奥の深い
そしてその可能性は常に限界まで到達できないもの

それは囲碁や将棋にも通じる底の深さを感じます。

今現在では基本的に『斜面の定理』基礎とした計算方法が確立されています。
しかし、この『斜面の定理』というものを理解しようとしても、
その中の表面的な数値の入力だけでは出来ないんですよね。

その次に材料の特性や、加工方法、そして使用状況を考えなければなりません。

今はベータチタニウム社ではチタン合金を使用して製品を作ることが多いのですが、
そのなかで考えるチタン合金のボルトとして有効な能力というのは

1、締める
2、外せる
3、再度利用
4、状態維持
5、振動吸収
6、対腐食

等があります。

1、2、についてはネジとして当たり前じゃあないのかと考えられると思いますが、
実際に世の中には『締まらない』『外せない』を目的としたネジもあるのですね。

そして3~6について考えていくと、この特性は高負荷のかかる機械に
有効に働かせる為に追及していっています。

ここでの機械とはオートバイや車という意味ではなく、
それらを構成する一つ一つの部品に対しての考えなのです。

サスペンション、やブレーキ。さらに先は内燃機の機械的性能の向上のために、
締結という役割を考えて考えて考えてボルトナットを作っています。

機械の性能を100%発揮できるボルトを作るのは、現実的には無理です
(机上の空論ならば100%は狙えますが)

しかし現状の能力が30%のものを90%まで引き上げる事は可能だと考えています。

適材適所は当然ながら、その他構成部品の能力、負荷を『考えて』作る事により生まれる性能ってものを知ってしまったんですね。

ベータチタニウムではTi-6Al-4Vチタン合金を使用してボルトを造っています。

それはいま現在、最もサスペンションやブレーキ回りに使うボルトとしての民生品の材料で効果が高いからだと考えているからです。

それは西暦2008年6月2日のお話

21世紀の現在
ベータチタニウムではTi-6Al-4Vチタン合金を使用してボルトナットを製造していますが、これから先に出てくるであろう様々な材質(金属に限定しない)に対して期待を感じざるを得ません。

今現在の製造技術、材料、表面処理

常に常に考えて、より良い製品を考えて実現させていこうと思います。

カテゴリー:螺旋屋徒然ブログ

Facebook