2012年8月8日
チタンの話(箸)
先日から売り出しているチタンのお箸の材質について、64チタンは64チタンなんですが、正確にはASTM F136という材質になります。
ASTM F136は日本ではTAB6400ELIとなります。
ELIとは?
Extra Low Interstitial で、頭文字をとってELIとなります。
また、ASTMとは
アメリカ材料試験協会規格(American Society For Testing And Materials)
弊社のボルトは上記規格に当てはめると、ASTM B348 Grade5となり、日本国内ではTAB6400・JIS60種に該当します。
ここからが本題です。
F136を使う事で材料費は純チタンの2倍以上です。
製造業者として、またメーカーとして生産コストの削減は最重要課題ではありますが、そこは技術との駆け引きでトータル的に考えてF136を選ぶ事になりました。
このブログを定期的に読んでいただいている方でも、F136と言われても、もうひとつピンと来ないですね。
F136は生体内に入れる事を前提とした規格に準じた試験をクリアしたもので、身近なところではインプラントの歯根部の骨に埋め込むボルトや、その上の義歯を繋ぐボルトに使われています。
また、骨折の際に折れた部分を繋ぐ為に使われるボルト(ボーンスクリュー)も、このF136になります。
記念にという事で体内に入っていたボルトを持っている方も多いと思いますが、そのボルトと全く同じ材質のものが弊社の箸になります。
話は変わりますが
弊社の箸もそうなんですが、最近、材料で悩む事が多い今日この頃です。
写真は、あるメーカーさんで見たTi-6Al-4Vの山!
ざっと見て、9000kgぐらいはありますね。
末端価格にして・・・・・・・?????????円 (笑)
野ざらしのTi-6Al-4Vの山を目の前にメーカー担当者曰く「チタンは野ざらしにしても変質しません!」と(笑)
おっしゃられていました。
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2012年8月6日
御好評御礼
えー
先週八耐前に販売開始しました金太箸。
まさかの品切れで御座います。
いや、
正直八耐の会場でコンロッドを差し置いて人気があったのでそんな予兆も感じてはいたのですが(汗)
とりいそぎ製造ラインに螺旋込んでおりますが、今現在ご注文を頂いている物を除き
レーザーマーキングの外注加工までを見越しますと夏季休暇明けの納品となります。
申し訳ありませんがもう少々お待ちくださいませ。
コンロッドより箸が注目されるのは複雑な想いを抱えるマツヤマでした。
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2012年8月3日
ケルテンバッハ
こんにちは、製造のショウジです。
八耐が先週終わって、今週から通常の工程での仕事になります。
が、未だに八耐の余韻が残ってるショウジです。
しか~し!いつまでも浸ってるわけにはまいりません。
8月のお盆のからみで工場のスケジュールは八耐バリに超過密。
そんな忙しい時にノコ盤が逝ってしまいました。
そう、このノコ盤の名前が今回のタイトルのケルテンバッハなんです。
質実剛健。名前から予想できるようにドイツ製です。
このノコ盤、国内にあるのとはちょいと違いノコ刃が下からせり上がってくるタイプなんです。
64チタンでも当社在庫のφ70でもゴリゴリ切ってくれます。
なかなか頼りになるお爺ちゃんという感じです。(製造されてから40年ぐらいたっています。)
そのお爺ちゃんが先日突然切削油を大量に吐いてとまりました。
なんでやなんでや?と調べたら、油圧ホースが裂けて大量の油圧油がドバーッと出てました。
更にポンプで圧送されてるから、出るわ出るわ。
床一面油だらけになりました。
人間でいうところの動脈瘤破裂ですな。
こうなると血管もとい、油圧ホースの交換をするしかないんですが、これがまた難儀で、油圧の口金が国内の規格と違う。
取り寄せか、自社で製作か迷ってたら、たまたま別の機械のジョイントが合いました。
今回はこれでいけましたがちょっとは大事にせななと思いました。
人間も機械もメンテナンスが大事ですね。
丁度健康診断があったんで今回はこんな話しで。
以上、健康診断の結果がきになる製造のショウジでした。
良くなってるといいな。
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2012年7月31日
2012 8h
2012SUZUKA8H βTitanium Support team
# 2 104TOHO Racing with MORIWAKI
# 7 090テルル&イー・モバイル ・ Kohara RT
Not Classified:
01 EVA RT TEST TYPE-01TRICK☆STAR
12 YOSHIMURA SUZUKI RACING TEAM
本当に色々と思うことが多かった8耐だったと思います。
終わって、帰ってきて思うのは。螺旋屋として関われる喜びと。
原因にはならなかったが原因になったとしたらという責任と怖さと。
仕事を果たしてくれた自分たちの製品への感謝と。
また来年。
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2012年7月28日
Connecting rod TITANIUM-ALLOY Forging
この度、MotorLab社との共同企画により。
チタンコンロッド、始めました。
チタン合金の恩恵
コンロッドを軽量化する上で、材料を変えるということは最も有効な手段です。
ムービングパーツの軽量化はエンジンの特性に大きな影響を与えます。自重が軽くなるため、慣性マスに起因する各部の抵抗や振動・負荷を低減することができるのです。
レスポンスの向上、最大出力及び最高回転数への寄与など、エンジンをより刺激的に仕上げるための、大切な要素となるでしょう。
ネガティブ要素を克服する
しかし、鉄系の鋼材からチタン合金にすることで、硬度や引張強度の低下を招くという側面もあります。コンロッドは常に大きな負荷を受け、変形を続けています。燃焼圧力を受ける=圧縮荷重時は最大の負荷がかかります。上死点後は、引張荷重を受けます。これらの荷重を受けながら、各部の変形がエンジンにダメージを与えることの無いよう適正な設計を行わなければなりません。鉄系の合金より強度が落ちた分、細部の形状を変更しながら破壊に至る原因を確実にクリアしていかなければなりません。
チタン合金の機械的性質上、現状のままではコンロッドとして機能することはできません。まず、大端部にニードルベアリングを使用するため、ベアリング鋼を使用したスリーブを圧入し、荷重や磨耗に耐えられるようにします。(非分解コンロッドの場合)
小端部には銅合金を使用したブッシュを圧入して使用します。フリクションロスを軽減できるだけでなく、ピストンピンクリアランスが広くなった場合でも入れ替えて使用することができます。
まずは分解クランク用コンロッドとして、SUZUKI GOOSE350用を発売予定です。
予価180,000円
本日より鈴鹿八時間耐久レース MOTOMAX会場内で展示しております。
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