ベータチタニウム オフィシャルブログ

2007年6月13日

Ti-6Al-4V鍛造 ディスクローターボルト

以前の記事にカワサキ車用の適合は書いていたのですが、いろんな方から「俺のバイクは??」っとお問合せいただきましたのでガッツリ適合表みたいな感じで書いてみようと思います。

KAWASAKI用ディスクローターボルト

【KW-08030-D】(各車フロント10本使用)

ZZR1400
ZZR1400(ABS)
ZZR1200
ZZ-R1100
ZX750R
ZRX750
ZRX1200S
ZRX1200R
ZRX-1100Ⅱ
ZRX-1100
ZR-7S
ZR-7
ZEPHYR750
ZEPHYR1100RS
ZEPHYR1100
Z750S
Z750
Z1000
ZX-10R
ZX-12R
ZX-6R
ZX-6RR
ZX-7R
ZX-7RR
ZX-9R
GPZ900R
GPZ1100ABS
GPZ1100
ZXR400
ZXR400R
ZRX
ZRXⅡ
ZEPHYR
ZEPHYRΧ

【SUZUKI車用 SZ-08020-D】(各車フロント10本使用)

GSX-R1000・600(K5~K7)

【SUZUKI車用 SZ-08033-D】(各車フロント10本使用)

GSX-R1000・600(K1~K4)
GSX1400
GSX1300隼

【ヤマハ車用 YM-06020-D】(各車フロント10本使用)

YZF-R1 04’~07’
FZ1-S  06’~07′
YZF-R6 03’~07’
FZ6-S  04’~07’

以下車両各車フロント12本

YZF-R1 98’~03′
XJR1300 02~04’
YZF-R6 99’~02’
FJR1300A・AS全年式
MT01 05’~07’
TDM900(A) 02’~07’
FZS1000(S)01’~05’

【ヤマハ車用 YM-HC08025-D】(各車フロント12本使用)

XJR1300 98’~01’
XJR1200 全年式
YZF1000R 全年式
FZS600  全年式
TDR850  全年式

【ホンダ車用 HN-06017-D】(各車フロント12本使用 全年式)

CBR1000RR
CB1300SF
CB1000SF

【ホンダ車用 HN-08024-D】(各車フロント3本リア3本使用 全年式)

NSF100
XR50M(100M)
NSR50(80)

とりあえず現在判明している適合について載せてみました。

HONDAとSUZUKIはもうちょっと調べますね。

今回色々適合を探っていった中で解ったのはKAWASAKI以外も対してローターボルトというものに重きを置いていないんじゃ無いかということです。

YAMAHAは軽量化の為か使用本数を減らしています。
(その分取り付けは外径に振っていますが)

SUZUKIの最新機種は螺旋部が短くなってきています。

しかし根本的に材質は変わっていませんね。

ベータチタニウム製のディスクローターボルトの材質は全て
【Ti-6Al-4V鍛造】で作られています

ベータチタニウム製のディスクローターボルトのネジは全て
【転造】という手法で作られています

何故か?

それはディスクローターボルトという機能を最大限に発揮できる強さと軽さを実現する為に必要だと考えているからなのです。

ボルトに求められる強さとバネ下の回転重量物の軽量化という二つを最高のレベルで実現させたボルト達

ベータチタニウムが自信を持ってお送りする至高の一品です。

ウェブショップから御購入出来ますのでご活用下さい。

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2007年6月11日

エンジンスタッドボルト XR100系統エンジン用

エンジンスタッドボルト シリンダー内でエンジンを支える重要なパーツです。
ピストンの力を常に受け止める重要なボルト、ここに引張強度に優れたTi-6Al-4Vを使用しエンジン剛性を上げる事が出来ます。

高温高負荷のかかる箇所なので陽極酸化処理を施し焼付きカジリを防止

応力集中を防ぐ為に螺旋部からテーパー状に胴部を細めます

これで引っ張りに対しての強度が上げる事が出来るのです。

しかしここまで細く長いものを旋盤加工となると加工時間がとんでもない事になります…

出来れば量産したいものでは無いですね

素材   Ti-6Al-4V
サイズ  M8-P1.25×M8-P1.25
適合車種 XR100 XR100モタード NSF100 エイプ100

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2007年5月26日

割締めに対する効果 フロント周り編

ベータチタニウムでは高強度のTi-6Al-4Vをさらに鍛造を打ち、SCMに代表されるクロモリ鋼すら凌駕する引張強度を実現するチタン合金でボルトを作成しています。

そしてTi-6Al-4Vの最大の魅力である【引張強度】を効果的に実現できるのがボルトの中でも割りが入っている部分に使用する事なのです。

通常のボルトでは2分割された箇所を正確な締め付けトルクで締結させたとしても速度の上昇や急激なブレーキングによって高負荷加重が掛かり、ボルトが伸びてしまい若干の隙間が生まれてしまい「割締めの箇所が開いてしまう」のです。

そこでTi-6Al-4Vという引っ張りに強いチタン合金が必要となってくるのです。

例えばトップブリッジやステム周りにはこういったネジが伸び開く場所が多くあります。
このような伸びに対して苛酷な状況においてTi-6Al-4V鍛造のボルトを使用する事によりトップブリッジやステム自体の開きを減らす事によりステム自体の剛性をより強く発揮出来るようになるのです。

同じ原理でフロントサスペンションの一番下の部分、アンダークランプの部分でも効果を発揮します。アクスルシャフト自体をしっかり保持出来るようになります。

このように本来ボルトに求められる性能である【引張強度】において優れたTi-6Al-4V鍛造であなたのバイクのフロント周りの動きを引き締めます。

もちろん、比重で鉄系統のボルトよりも60%しかないチタンの軽さでバネ下の軽量化にも貢献出来ます。

なぜチタンなのか?
なぜTi-6Al-4Vという合金なのか?
なぜ鍛造まで打っているのか?

Performance of  Your Force

ベータチタニウムの製品はチタンの性能を実際に体感出来るボルトなのです。

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2007年5月18日

NSR プロアーム用カラー&ナット

だいぶ前に作ったHONDA NSR250Rのプロアーム車両用のセンターハブカラーとナットです。

完全特注での作成で図面も引きなおした物です。

こちらはハブ単体です。

そしてナットです。
このナットは回り止めのピンも付けれる形状で、この【割】がけっこう苦労した記憶があります。

こちらはサンプル作成したものでちょっと仕上げが終わってない物なので若干バリが残ってます
(仕上げすればOK)

大きさの比較として

結構大きいですね~

この製品の効果は軽さはもちろんですが64合金で座面締結力をしっかり持たせる設計にしてありますので、回転ロスの低下やホイールからスイングアームに掛かる力をしっかりと受け止めリアの足回りの安定感を増す事が出来ます。

こーいったワンオフの製品は1個からでも受け付けてますのでお気軽にお見積り下さい。

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2007年5月5日

Buell XB用ディスクローターボルト開発話

ベータチタニウムが初めて公式にコラボレーションした製品は京都にあるBuell専門店Buell Leoさんとのこの製品になります。

現行のXBシリーズのBuellはフロントのブレーキディスクがホイールの外形に付くタイプ、通称ZTLブレーキを採用しています。これはBuellXBシリーズを開発においてマスの集中化とバネ下重量の低減を狙いコンパクトかつ軽快なマシンを作るというコンセプトを実現する為の機能です。

しかしながらこの他に類を見ない形状ではアフターパーツが非常に少なく、ダブルディスク化や他車種の足回り流用等大掛かりなもの以外のカスタムがほとんど無く、ブレーキパッドの交換ぐらいしかパーツが出ていませんでした。

そこでBuellのスペシャリストであるLeo日下店長から、体感できる効果的なブレーキパーツの開発依頼を受けベータチタニウムと共同開発がスタートしました。

開発にあたりやはり気になったのがこのZTLブレーキ

Buell社の提唱するマスの集中化とバネ下重量の低減を表すこの部分でのパーツ開発を考えました。

通常のディスクローターボルトよりも外形に近い位置で止まっているボルトの重量を減らす事によって回転重量物の軽量化の意味合いが大きく取れると睨み開発開始

とりあえずノーマルのボルトから図面を引き直しTi-6Al-4Vで試作モデルを作りました。

ノーマル

Ti-6Al-4V

面と角をきっちり作り直しました

ノーマル

Ti-6Al-4V

頭部は薄く軽量に

ノーマル

Ti-6Al-4V

この状態まで持ってくるのに数週間を費やしました。

なぜそんなに時間がかかったかと言うと、このローターボルトを作れる材料が無かったからなのです。

通常ベータチタニウムでボルトを作成する場合鍛造材を使用します。しかしこのZTLブレーキのローターボルトは通常よりも座面が大きく取ってあり、ベータチタニウムの通常在庫の鍛造材が使用出来なかったのです。

下の写真を御覧下さい。

左がベータチタニウムのモトパーツとしてラインナップしているKAWASAKI車用ディスクローターボルト、右がBuellXB用です

赤い線の間が座面径になるんですがBuell用は国産タイプよりも2mm以上大きくなっています。

この2mmが曲者でした。

在庫している通常の鍛造材の材料径より大きかったのです。

とりあえずサンプルで鍛造材を作ってテスト用は完成したんですが新しく鍛造の型を作成するとコストが跳ね上がってしまいます。

丸材からの総削り出しにしたほうがコストは下がるのですが強度が若干低い為に座面の厚みを増やさなければなりません。(結果重量増)

この状況を日下店長に相談したところ。

「コスト面で妥協して中途半端なものを作るよりは出来る限り最高のものがいい」

この一言で新たに鍛造材を作成し、製造まで至りました。

結果ボルト一本あたり21gから7gと約三分の一まで重量は落としつつ、鍛造剤を使用する事によってボルトとしての剛性も大幅に上げる事が可能になりました。

妥協もコストダウン考えなかったこの製品

この製品については開発に加わったベータチタニウム代表木内の言葉

「単純、ゆえに絶大」

この言葉につきます

たかだかネジを6本変えたところでと仰るあなた

是非BuellLeoでこのローターボルトを体感してみてください。

ボルトに出来る事、ボルトにしか出来ない事

きっとボルトの存在感を感じていただけるでしょう。

素材   Ti-6Al-4V鍛造使用
サイズ  5/16-18山
適合車種 Buell XBシリーズ全車(XBRR含む)

なお、関東の方はHD成田さんにも試乗車がありますのでどうぞ。

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