ベータチタニウム オフィシャルブログ

2008年6月16日

YOSHIMURA 300km〜8H

まるまる一週間が過ぎていますが、8日に鈴鹿で行われたSUZUKA 300km

本日はベータチタニウムが06年からお手伝いをさせていただいている
ヨシムラジャパンさんの300kmの写真と共に、8耐のアナウンスなどもさせていただこうと思います。

以下、大きめの写真が続きます

まずは今年もヨシムラは2チーム体制で8耐に挑みます!!

ゼッケンNo34 ヨシムラスズキ with JOMO

ライダーは昨年8耐優勝コンビ

今年のJSBランキングでも上位を走る 秋吉耕介選手

そしてWSBでの活躍中の 加賀山就臣選手

昨年の王者は一体どのような走りを見せてくれるのでしょう?
8耐連覇の偉業達成なるか!?

そしてもう一つのヨシムラ
ゼッケンNo12 ヨシムラスズキwithデンソーIRIDIUM POWER

現在全日本でランキング2位と好調な  酒井 大作 選手

昨年の全日本王者で今年はBSBで戦う 渡辺 篤選手

昨年の4位という実績からどこまであがっていくのでしょうか?

今年も、このチームが熱い戦いを見せてくれそうです。

-Special Thanks-Photo by

T.Kanno
A.MINAMIYAMA

カテゴリー:イベントレポート

2008年6月4日

Buell Leo XB12STT

本日は京都にあるBuell専門ショップ

Buell Leoさんの試乗車で作ってあるXB12STTを試乗してきました。

この車両はベータチタニウムとBuell Leoの共同開発オリジナルパーツ

Ti-6Al-4V鍛造使用
フロントディスクローターボルト
キャリパーブリッジボルト
ピンチボルトセット
リアディスクローターボルト
プーリーボルト

そしてTi-6Al-4V製のフロントアクスルシャフトを装着し
その他RidingHouse製のカーボンパーツ等でしあげてあるスペシャルモデルなのです。

今回はこの車両に、先日開発の終了した新パーツ

Ti-6AL-4Vリアアクスルシャフト

走行してみての率直な感想はといういと

とてつもなく『上質な走り』

ホイールベースの短さから、軽快感が売りの現在のXBシリーズのBuellなのですが、その軽快感と引き換えに若干の落ち着きのなさがどうしても感じてしまう印象があったのですが(それすらもセールスポイントなんでしょうが)まったくもって、ものすごい安定感を感じさせてくれました。

あくまでもへっぽこなライダーのインプレッションなんですが、リアタイヤの位置がわかるような感じ。

緩やかな高速コーナーではアクセルの開度で自由自在にラインを変えていく事が出来ます。

なんていうかタイヤからの情報量が正確に伝わり、乗り手の意思を的確に体現してくれるようになりました。

以前フロントのみ換装した状態でも乗っているのですが、その時は『旋回してる』感が非常に強かったのですが、今回の前後輪換装の状態では『路面に張り付いている』ような錯覚に陥りそうになりました。

しかし、ここまで安定感が上がってると書くと、じゃあ軽快感は失われいるのかというと

これが上がっているから面白い。

明らかに動き自体は軽くて素直になっているんですね。
特に切り返しの時の車体の動きは秀逸です。

タイヤのRを感じながらクルリと抵抗無く車体が向きを変えていきます。

アクスルシャフトの効果でも書きましたが、剛性を上げると同時にバネ下の軽量化を行う。

相反する特性を与えてあげることにより、

『安定感が増し、軽快感も増す』

っというこれまた相反する性能を同時に引き出すことが可能になりました。

ほんとうにイメージの話なんですが

ヒラッヒラッピタッ

常にこんな乗り味なんですね。

今までBuellという車両に乗った事が無い方

以前試乗はしたことがあるという方

若しくは今現在Buellをお持ちの方

一度、京都に行って体感してみてください。

価値観の変わるマシンに乗ってみることが出来ます。

あとがき

今回はBuellという特異な車両(超ショートホイールベース)だったので安定感の上がり方の方が顕著には感じたんですが、これが安定感の強いツアラー系だとまた違う効果の出方がするんですよね…

また、それは別の機会にでも書いてみたいと思います。

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2008年6月3日

ねじ

考えても考えても考えても

ネジって奥が深いです。

今日はおよそ技術開発の書く内容ではなく、
マツヤマ個人的にネジについての”感想”を書いてみようと思います。
お時間の許す限りお付き合いいただければ幸いです。

さて、以前にも書きましたが、ネジの起源は紀元前にまで遡ります。

かの有名な数学者アルキメデスが発明したものだという説が有力なのですが、
数学者が発案したというのがこのネジの特性そのものを表していると感じられます。

基本的に『おねじ』『めねじ』という二種類の螺旋から構成されるネジ

ものすごく単純で、ものすごく奥の深い
そしてその可能性は常に限界まで到達できないもの

それは囲碁や将棋にも通じる底の深さを感じます。

今現在では基本的に『斜面の定理』基礎とした計算方法が確立されています。
しかし、この『斜面の定理』というものを理解しようとしても、
その中の表面的な数値の入力だけでは出来ないんですよね。

その次に材料の特性や、加工方法、そして使用状況を考えなければなりません。

今はベータチタニウム社ではチタン合金を使用して製品を作ることが多いのですが、
そのなかで考えるチタン合金のボルトとして有効な能力というのは

1、締める
2、外せる
3、再度利用
4、状態維持
5、振動吸収
6、対腐食

等があります。

1、2、についてはネジとして当たり前じゃあないのかと考えられると思いますが、
実際に世の中には『締まらない』『外せない』を目的としたネジもあるのですね。

そして3~6について考えていくと、この特性は高負荷のかかる機械に
有効に働かせる為に追及していっています。

ここでの機械とはオートバイや車という意味ではなく、
それらを構成する一つ一つの部品に対しての考えなのです。

サスペンション、やブレーキ。さらに先は内燃機の機械的性能の向上のために、
締結という役割を考えて考えて考えてボルトナットを作っています。

機械の性能を100%発揮できるボルトを作るのは、現実的には無理です
(机上の空論ならば100%は狙えますが)

しかし現状の能力が30%のものを90%まで引き上げる事は可能だと考えています。

適材適所は当然ながら、その他構成部品の能力、負荷を『考えて』作る事により生まれる性能ってものを知ってしまったんですね。

ベータチタニウムではTi-6Al-4Vチタン合金を使用してボルトを造っています。

それはいま現在、最もサスペンションやブレーキ回りに使うボルトとしての民生品の材料で効果が高いからだと考えているからです。

それは西暦2008年6月2日のお話

21世紀の現在
ベータチタニウムではTi-6Al-4Vチタン合金を使用してボルトナットを製造していますが、これから先に出てくるであろう様々な材質(金属に限定しない)に対して期待を感じざるを得ません。

今現在の製造技術、材料、表面処理

常に常に考えて、より良い製品を考えて実現させていこうと思います。

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2008年5月10日

出来ること、はじめませんか?

来る5月18日に兵庫県豊岡市の竹野浜海水浴場で行われる
LOVE THE EARTHの海岸清掃イベントに参加しませんか?

内容はいたって簡単、ズバリゴミ拾いです。

正直今までマツヤマ自身あまり、こういったボランティアには参加したことはありません。
しかし、このイベントを紹介されてLOVE THE EARTHのホームページを見て色々と考えさせられました。

誰の為でもなく、自分の為に
自分の為だけじゃなく誰かの為に

出来ることからはじめてみませんか?

以下イベント詳細
今回のイベントの公式ページから転載しておきます。

Time Schedule

■9:00 開場
■9:30~11:00
第1部「海岸清掃」
■11:30~14:30
第2部「ステージイベント」
○ジャンケン大会などささやかなイベントを開催します。

※極度の悪天候の場合は5.25(sun)に延期となります

注意事項

■どんなゴミが落ちているかわかりません。軍手などを持参して手を保護してください
■会場は広大な砂浜です。天候により直射日光にさらされたり、
寒風に見舞われたりする恐れがあります。
帽子、上着、タオルなどを持参して各自対策をとってください。
また、脱水症状を起こさないよう、飲み物を持参して各自で水分補給を行なってください。
■ミーティングは入退場自由です。
■当日回収されるゴミは汚れていたり砂が詰まっていたりするため、リサイクルには回せません。
昼食時に出たゴミやペットボトルなどは持ち帰りましょう。回収ゴミに混ぜることはできません
■会場周辺の住民の方、および走行中の車などへ迷惑をかけないよう、
思いやりのある走行をお願いします
■会場までの道のりおよび会場内でのトラブルには責任を負いかねますので、ご了承ください
■イベント内容は予告なく変更する場合があります。ご了承ください

ゴミ拾いあとのステージイベントではベータチタニウム社としてブースも出展します。
当然マツヤマも朝から参加しておりますので、会場でお会いしましょう☆

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2008年5月7日

Ti-6Al-4Vホイールナットについて考察

ここ最近、マツヤマの一番関心の高い自社パーツ。

Ti-6l-4Vホイールナット

効果等は青字の記事を読んでいただきたいなと思うのですが、
研究を重ねる上で様々な効果が出てくるんですよ。

正直言うと、実は原型は5年くらい前に出来上がっていたんですね。
それも最初はほんとに軽量化部品としての性能を追求しようと思って作ってたんですが、オートバイのローターボルトとかアクスルシャフトの効果を実証していく上でわかってきた、『剛性から生まれる性能』っていうものに設計をシフトしていくと、すんごく面白い結果が色々と出てきたんですよね。

まず全体的に言えるのは車体全体の振動。

エンジンからくる微振動は流石にどうにもこうにもならないんですが、走行中に路面から車体に入力される振動が減るんですよ。
まず考えるのが、「路面からの振動ってそんなに無いでしょ?」って言われるんですが、これに関しては『交換して初めて今まで振動の存在を知ることが出来る』っていうものなんですね。

小さいけれども今まではどんな車両でも大小存在していた微振動が、コレを入れることによって初めてあったことを感じれるんですよ。

今現在、様々な車種車両に振動計を貼り付けて計測しているんですが、数字で見るとほんとにハッキリと出て面白いです。
(数値は後々公開しますのでお楽しみに)

それだけではなくハンドリングや、加速減速、燃費やはたまたオーディオの性能まで色々と良い方向に変化していくんですね。

当然、安全にかかわる強度というのは純正のものよりも非常に高いレベルで実現出来ています。

このホイールナットっていう小さな部品から、締結部品の新たな可能性というものが湧いて来ているんです。

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