ベータチタニウム オフィシャルブログ

2009年5月13日

規格と基準の大きな違い。

TAB6400=Ti-6Al-4V
Ti-6Al-4V≠TAB6400

ベータチタニウムでは創立以来Ti-6Al-4Vチタン合金を使用して様々な製品を作成しております。
航空機分野や宇宙開発事業等の最先端分野でチタンは目覚しい活躍をしており他の様々な特機分野においてTi-6Al-4V はその汎用性とバランスの取れた特性で最も多く使われていると言われています。

しかし、ご存知でしょうか?

こういった最先端分野でのチタン、その中のTi-6Al-4Vというのは実は一握りのものだということを。

チタンを鉱物から材料にする過程で『スポンジチタン』という形状を経るのですが、このスポンジチタンには厳正な基準があるのです。その基準となるのは、鉱石からスポンジチタンに精製する際にどれだけ精度を上げる事が出来るかということなのですが、ここで最上級の精製規格をクリアしたスポンジチタンのみが『プレミアムチタン』と呼ばれ航空分野、宇宙開発分野に使用されているのです。

このプレミアムチタンの90%以上は日本で精製されていると言われていますが、プレミアムチタンの大きな特徴は『酸素含有量』と『不純物非配合量』で、最も単純でありながら精製において手間のかかるチタンにとって骨幹となる要素でもあります。

チタンにとって酸素含有量が多くなると材質としての『撓り(しなり)』が低下し、不純物含有が多いと結合力の低下を招き破断や座屈を招く原因となります。

そしてプレミアムチタンという基準をクリアした素材から造られた規格品Ti-6Al-4V を『TAB6400』言い、世界中でも日本国内での生産されたものが適合する最高級の精製精度を持った材料なのです。

ベータチタニウムでは日本国際生産のTi-6Al-4V『TAB6400』を使用し各種工業用鍛造ボルト、モーターサイクル用アクスルシャフト、車用のホイールナット等様々な製品を作成しております。それは過度と言われても『折れにくさ』『曲がりにくさ』を追求し最終的に『安全』を追及した結果なのです。

例えば同じTi-6Al-4Vという配合率の合金といえども、加工条件も違えば単純に製品にした際の性能は必ずしも同じとは言えず、装着してからの耐用年数であったり、最大締め付けトルクであったり、さらにはボルトにもっとも必要な締め付けトルクの安定というところで大きな優位性があります。

ベータチタニウムは社名のとおりチタンの合金を扱う会社です。そして、主要製品で最も多く扱うのが機械要素で締結という重要な役割を担う『ボルト』であります。

ボルトメーカーとしてチタン合金を扱うベータチタニウムが、モーターサイクル用のボルトのとして長年の経験とデータでたどり着いたのがTB6400チタン合金なのです。

それは単純な引張強度や比重という目に見える数字だけではなく、実際にボルトを使用した際にかかる力に対して、状態を安定させ、締結される部材を安定出来るかなのです。もちろんモーターサイクル以外の特殊用途に対してご相談いただければ、それに見合う性能を有した材質や加工方法もご提案させていただいています。

『ボルトを換装する事によってモータサイクルの性能が変わる』 そんな御伽噺のような事実。それは材料に拘り、製造方法に拘り、決して大量生産に走らない理由のある拵え方からくる真実。

例えばバイクや車。実際に使ってもらってわかってもらえるネジの効果。

知ってもらえればそれが一番の幸せなんです。

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2009年3月30日

東京モーターサイクルショーご来場ありがとうございました!

先週末に東京ビックサイトにて行われました東京モーターサイクルショー
ヨシムラジャパンブース-ベータチタニウムコーナーにご来場いただきました皆々様、ありがとうございました。

昨年に引き続きヨシムラジャパン様のブースにて製品展示をさせていただいてきました。

09年のレーサー前にスペースをお借りしてたのでレーサーの何処に使っているのかというご質問や、実際にどのような箇所でTi-6Al-4Vの製品が効果があるのかという説明もしやすかったです。

例年はバラバラと並べていただけでしたが、今年から初の試みとしてのパネル展示。

このご時世で中々お客様の入りも心配されましたが、蓋を開けてみれば連日の大盛況!!!

ベータチタニウムで用意していた最新カタログも去年比で1.5倍程ご用意しておりましたが足りなくなるというほど大賑わいで、色々な方とお話させていただくことが出来ました。

今回説明員として会場に居て感じた事なんですが、以前よりも皆様にTi-6Al-4Vについてのご理解が多くいただいているとように感じました。

微力ながらですが、私たちのやっている事が普及していっているんだなぁと実感させていただきました。

さてさてそろそろバイクシーズンもやってまいりました。
ベータチタニウムも頑張ってより良い製品を作って行きましたので、
引き続きベータチタニウムとこの開発日記にお付き合いくださいませ。

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2009年3月21日

レースシーズンは目の前です

昨晩は思いのほか冷え込みましたが、今日は朝から良い天気。

すっかり春めいて来ましたね。

そして春といえばレースシーズンの開幕。

2週間後には全日本RRも始まりますね、

毎年の事ながらこのシーズンはモーターサイクルショーと重なり
結構色々と慌しい日々を過ごしております。

そんなこんなで当然の如く休日出勤の私マツヤマです。

だれか私に3連休って言葉の意味を教えてくださいorz

っと、言っていても仕方が無いのでガツガツ仕事してます。

最近は市販品目的よりも開発品の方が多くなってきているんですが、
一番多いのは『対策品』と呼ばれる開発。

~が曲がる。
~がよれる。
~が削れる。

純正から形状変更した車両というものは色々なネガティブな要素が出てきます。

そこを一つ一つ解決させていくのも螺旋屋の腕の見せ所です。

今日仕上がった一つの部品。

色を見ていただければ分かると思うのですが、いつものTi-6Al-4Vではありません。

A7075にハードアルマイトをかけた製品です。

どうもベータチタニウムという社名からチタンばっかりの印象をもたれることも多いのですが、
基本的に使用箇所によって全ての材料での適材適所があると考えています。

むやみやたらにチタンが良いとは思ってはいません。

大したことのない頭ですが常に『何故』『どうして』『どうなる』を考えて色々と造っております。

鉄には鉄の
アルミにはアルミの
クロモリにはクロモリの
カーボンにはカーボンの
そしてチタンにはチタンの

適材適所があり、

その中でも材料の配合率の違いがあり、

材料を作っている国とメーカーでの特性の違いを考えて。

出来うる限り最良を求めて。

これからも色々と悩んでみたいと思います。

あ、

ボルトやアクスルシャフトには国産のTi-6Al-4Vが良いですよ♪

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2009年3月18日

2009 JNCC パンゲア淡路 

3月22日 兵庫県淡路市 佐野特別会場にて行われる
JNCC PANGEA淡路にベータチタニウム社製造担当
並びにオフロード部副部長の庄司が出場します。
(ちなみに部長は木内です)


マシンはtm250

本人も久々のレース参戦となりますが『可能な限り高い所を目指す』と心強い事を言っております。

とりあえずケガ無く完走目指してがんばってもらいたいと思います。

と、いうわけで私も久々にコースに遊びにいってみるつもりです。

ちなみにマシンには…

秘密にしておきます(笑)

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2009年3月17日

第36回東京モーターサイクルショー

今年もやってまいりました東京モーターサイクルショー

3月27日(金)~3月29日(日)の三日間、

東京ビックサイトにて行われる国内最大の二輪展示会。

例年と同じように今年もヨシムラジャパン様の

ブースでの製品展示をしております。

展示内容は新型ZRX1200用キットパーツに

アクスルシャフトをはじめとした各種モーターサイクルパーツ

出来上がったばかりの新型カタログに、

悩ましいクリアファイル等々ご用意しております。

会場にご来場される方は是非ともお立ち寄りくださいませ。

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