2010年8月31日
チャリンコ日記
30数年の月日は、チャリンコを劇的に変えてしまうもので
ステムの形状
クランクの形状
ペダルの構造
ブレーキの構造
フレームの多様性
・・・・・・・ほぼ、全てですね。
そこで、30数年前のチタン製品は・・・・・BBのクランクシャフトがありました。
その製品が青く酸化処理していた事もあって、社会に出るまで、チタンは青い金属だと信じていました。
クランクシャフトはありましたが、純チタンボルトもチタン合金ボルトも雑誌の広告で見ることはなかったですね。
純チタンではなく、チタン合金でも64Tiといわれる高強度のチタン合金ボルトで、自転車 チャリンコがどう変わるのか書いていきたいと思います。
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2010年8月26日
細いドリル。
こんにちは。まいど木曜日の男庄司です。
いきなり出ました、直径1ミリのドリル(通称 キリ )
細いドリルで何をするのかとゆうと・・・
ドリルでボルトの中空加工を行うんですよね。
中空加工は機械でやるのと、手でやるのがありますが、僕はもっぱら手動専門。
機械でもいいんですが細いドリルでの穴開けにはやはり人間の感覚が重要なんですね。
慣れてくると、手の感覚だけであけれちゃいます。
とはいうものの、
庄司も昔はよく失敗をしてドリルをポリッと折ったもんです。その度に、
庄司・・・ 「社長、針折れた~。」
社長・・・ 「針ちゃう! キリじゃ!」
そんな会話をしながらやっていた中空加工も、今では折ること無くスルスルと穴を開けれるようになりました。
最近、たまたま数多くすることがあったんですが、もちろん折ること無く穴開けできましたよ。
うん、腕はまだ落とらんようじゃのぅ。と思ったんですが、なんか肘が痛い・・・・
身体の方がなまってました。
そして、思ったこと。
甲子園球児ってすごい!(いや、比較対象を間違えてるかもしれないですが・・・)
以上、木曜日の男庄司でした。
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2010年8月24日
チャリンコ日記
今から30数年前、当時の中学生が憧れていたチャリンコは、セミドロップハンドル?5段変速?流れるウインカー?
黒いフレームのチャリンコに憧れていました。
・・・・・それが勢い余って・・・・・・
自転車雑誌に見入るようになって、小遣いで中古の部品を買い集めて、1台の組み立てていました。
タイヤはもちろんチューブラー。
バリバリのロードレーサーです。
(チューブラーですが、強度と軽量化を兼ね備えたレース目的に使用する。街中で使用するにはパンク修理に手間がかかる事を考えると使いにくいタイヤです。)
中学生の正しい姿?ですよね。
チャリンコに対する知識はこの頃で止まって、現在に至っています。
ほとんど浦島太郎です。
当時、チャリンコのチタン製品はクランクシャフトぐらいだったように思いますが、チタンボルトがあったかどうかは覚えていません。
あれから現在に至るわけですが・・・・・・・
油圧式ディスクブレーキ?
モノブロック・ラジアルマウントキャリパー?
サスペンション?
もし、オートバイに興味が無かったら全く理解できない部品の数々です。
しかし、すごい部品が付いているものですね。
この写真は、六甲山天狗岩です。
ここまで走って上がってきたように見えますが、実は、登山道から担いで上がった記念写真です。
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2010年8月19日
暑い!
あっついですね~。みなさん、お盆休みはいかがでしたか?
どうも、毎度木曜日の男庄司です。
昨日ついに工場内の気温が39℃に達しました。
さすがにこうなると暑さ対策が必用になってきますね。
まあ、ひとそれぞれなんですが、庄司の場合の暑さ対策。
①スポットクーラー(これが一番効く)
②大型扇風機(工作機械の放熱が本来の目的)
③お茶
④デオドラントシート(汗拭き用)
⑤最近工場長が持ち出してきた。・・・・
これ。霧吹き。結構ききますね。但しノズルの調整をしておかないとただの水かけになります。
⑥そしてこれがあるからこの夏を耐えることができる!
チューペット。(休憩時間の楽しみ)
となんだかんだ暑さ対策をとりあげてて気がついたこと。・・・・・・・・・
これに日焼け止め入れたら八耐とかわらんやんかあ~
そんなあっつい工場ですが、もちろん、製造もあっつくがんばっています!
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2010年8月18日
なんかとんでもない前フリですねぇ(苦笑)
昨日のキウチの日記なんですが、
『それでエエんかいな』
な感じですね(苦笑)
私とショージしか理解出来ない事を書いてどうするんだ?本日は私用でお休み、マツヤマです。
そんなキウチの日記に乗っかって、今日の日記を書いてみようと思います。
その前に、
恐らく昨日の日記の中で、よくわからなかったと思われるワード”塑性変形”
ちょっと言葉を変えると”塑性加工”と言いまして圧力によって金属を変形させる加工の総称だと思ってくださいませ。(厳密に書き出すと大変なことになりますので専門の方はご容赦ください)
Ti-6Al-4Vって金属の加工についてよく聞かれるのは単純明快
『どうやるの?』って聞かれることが多いです。
旋盤加工をはじめとする切削加工に関しては慣れもありますが、正直そこまで大変なイメージはないんですが、切削加工以外の加工、例えば鍛造や熱処理、そして転造などの塑性加工はまだまだ奥が深いと感じてます(切削が楽って意味ではないですよ)
低ヤング率、高引張強度、そして高い0.2%耐力
特性を一言で表すと『強くて異様にねばい』です。
この”ねばい”って特性が超曲者。
これほど塑性変形に対して微妙な材質はあんまり見かけないです。
例えば世の中には塑性変形が殆ど出来ない材料とかも存在するんですが、
なまじっかTi-6Al-4Vは出来てしまうんですよね…
で、
塑性変形なんかはやっぱり扱いにくいわけですよ。
ねばくて強いんで。
さらに付け加えるならば塑性加工を行う際に、他の金属に比べて異様に高ーい力が必要で当たりが狭いです、個人的な感覚は“ピーキーな金属”って感じ。感覚は金属加工をされてる方にしか通じにくい表現ですが、周りの加工業者仲間に説明するときに使う表現ですね。
私たちベータチタニウムはあくまで加工メーカーですので、
正直な話、物理的特性、化学的性質というのは後回しです。
その辺は製鋼メーカーさんやチタン協会さんにお話を聞くのが精一杯です。
なのでベータチタニウムで何かを造る際は
というか私マツヤマが製品を作っていくうえで重要なことは。
可能or不可能
まずは造れるか造れないかの2択です。
その次に
もつorもたない
という実際の耐久データ。
これは実際に使用してみないと出来ません。
机上の空論では出来ないところですね。
そして最後に
効くor効かない
です。
シンプルですがそれが大事だと思ってやってます。
まぁ効く効かないは主観での考えですので難しいところですが…
そんな感じで仕事しとります。
んんんんん…
なんか最初の方と日記の方向性が違ってきた気がめちゃめちゃするので方向転換。
キウチの言うような『ウリャ』ってのは決して適当ではなくて、転造で気をつけているのは加工の音、オイルの匂い、そして手に伝わる感触。螺旋のピッチや胴径だけではなく外気温や油温で左右されてしまうTi-6Al-4Vの塑性加工、転造。
こればっかりは正直気合ですね、確かに(笑)
なんだかんだとベータチタニウムは10年前から実現してますが
一昔前はTi-6Al-4Vの転造加工は出来ないと言われていました。
そして数年前まではTi-6Al-4Vの長穴加工も出来ないと言われてました。
今ではφ6-200mmからφ30-300mmの加工も可能です。(アクスル等で使う技術です)
まず大事なのは可能か不可能か
加工メーカーなんでそこをクリア出来たときが一番楽しい時でもあります。
そんな脱線日記。
あぁ…
文字ばっかりですねぇ(苦笑)
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