ベータチタニウム オフィシャルブログ

2007年6月4日

加熱酸化によるカラーチタンボルトの開発

ベータチタニウムはボルトナットの製造メーカーです。

ベータチタニウムはチタンの加工メーカーです。

ベータチタニウムはチタンの可能性を追い求めている企業です。

ベータチタニウムでは様々なチタンの可能性を追っています。

チタン合金Ti-6Al-4Vをボルトに加工することによる機械的能力の向上。

チタン合金ボルトに陽極酸化処理や転造でネジとしての能力向上。

常に現状の技術を駆使して製品を造っています。

しかし多種多様なニーズにお答えする為には現存しているマテリアル、表面処理では満足の出来ない事も多々あります。

世に出てまだ50年程しか経っていないチタンというものは未だ解明出来ていない事も多く、特にチタン合金の表面処理というところでは他の金属より特殊な性質が多いのです。

もっと安定した皮膜が必要になってきた

もっと生産性の高い処理が必要となってきた

もっとボルトの性能を上げなければならなくなってきた

しかし今ある技術では満たされない

無いものは造る

物作りの原点に立ち返り自らの求めるものの開発に着手しました。

かといっても自社のみでは実験設備や環境、データの正確性に欠ける

そこで経済産業省の外部団体である産業技術総合研究所に共同研究を依頼し一つの成果としてチタン合金の新たな可能性を形することが出来ました。

それが加熱酸化によるカラーチタンボルトの開発
(強固で薄い酸化被膜を用いた環境に優しい発色技術)です。

特許取得の新しい技術です。

環境やエコロジーの分野で一つのキーになるであろうチタン

そのチタンの可能性を広げる研究。

ベータチタニウムの挑戦は続きます。

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2007年5月31日

〆日なのです

本日はベータチタニウムの年に一度の締日です。

棚卸で朝からてんやわんやになりながら各人の業務をしております。

在庫の員数とか点数なんかを確認するんですが我が社はネジ屋なんですよ…

そりゃあもう数百種類数万個のボルトや鍛造材から丸材までとんでもない数量を数えます。

数えている人の隣で意味も無く

「6、7、8…」

とか言ってみたら確実にぶっ飛ばされます

まぁそれでもぶっ飛ばされるのを覚悟でイタズラはするんですがw

わたくしマツヤマも色んなところをごそごそしてましたらこんな物が出てきました。

軽トラにも組んだTi-6Al-4Vホイールナット

形状サンプルで作ったホイールナット、しかもテストのレーザーマーカー入りです。

こういう曲面に字が書けるってのも凄い技術だと関心しますねぇ~

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2007年5月30日

鈴鹿8耐カスタムビレッジの準備開始

本日からMOTOMAXカスタムビレッジの準備を始めました。
去年はヨシムラさんに呼んでいただいて熱い夏を観戦させていただきましたが、今年はベータチタニウムもブース出展ということで参戦させていただきます!!

っといっても何からしていけばいいものやら…

ベータチタニウムはバイクのパーツメーカーって訳でもなくただのネジ屋さんなもんで展示出来るようなバイクは持っておりません
(動くのはアフリカだけw)

とりあえず車両をお借りしなければ~

当日は二台か三台展示しますよ☆

また、宣伝材料も色々と用意しなければならないので集めておいたデータやら写真を整理しているとこんなものが出てきました

去年の全日本最終戦鈴鹿で配ったトレーディングカードです。

名刺サイズ作りました。

これならバイクで来た方に持ち帰ってもらえると思たんですけどどうでしょう???

今年はちょっと趣向を変えたものを用意しようと思いますのでお楽しみに~☆

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2007年5月29日

βチタニウム?

チタン

チタン合金

このブログでよくこの二つを分けて記事を書いているのですが、弊社社名が

ベータチタニウム=βtitanium

なので

Ti-6Al-4V=βtitanium

と認識されている方がいらっしゃいましたので、本日はチタンの分類に付いてつらつらと書いて行きたいと思います。

まずチタンを大別すると

純チタン
α合金    (アルファ合金)
α―β合金   (アルファ―ベータ合金)
β合金    (ベータ合金)

の四種類に大別されます。

純チタンは純粋なチタンの…

っと言いたいところですが鉄(Fe)が入っています。

純チタンは99%以上チタンの物を指すので鉄がちょこっと入っていても純なのです。

その純チタンの中で鉄の配合率によって1種~3種まで細かく分類されます。
たまに純チタン4種とか言いますがこれは正式にはASTM Grade4になります。
鉄(Fe)が1%以上なので正確には純チタンではないんですね。
(Ti-1Fe チタン1鉄合金)

合金に関してはその純チタンンに合金元素を添加したものであり、その種類、添加量により
稠密六方晶(α相)か体心立方晶(β相)の二つの性質が現れます。

その中で

α単相のものをα合金

β単相のものをβ合金

α相、β相が存在するものがα―β合金となります。

ベータチタニウムで主に使用しているTi-6Al-4Vはいったい何に分類されるのかというと…

実はα―β合金になります。

「じゃあアルファベータチタニウムやん!!」

とかのツッコミが来そうですが、社名は元々このような理由でつけておりまして実際現段階でβ合金よりもα-β合金Ti-6Al-4Vのほうが材料の確保に適している事やボルトにした時の優位性等もあり使用しています。

完全オーダーになりますがTi-15V-3Cr-3Al-3Sn等のβ合金の加工もやってます。

というかベータチタニウムという名前でチタン専門と思われている方も多いのですが、真鍮でも鉄でも銅でもクロモリでもインコネルでもハステロイでもモネルでもカーペンターでもジルコニウムでも何でも螺旋に致します。

チタンボルト屋としてのベータチタニウム

チタン加工屋としてのベータチタニウム

難切削材の加工屋としてのベータチタニウム

螺旋屋としてのベータチタニウム

様々な材料、様々な金属を螺旋にする技術があってチタン合金ボルトが創り上げる事が出来るのです。

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2007年5月26日

割締めに対する効果 フロント周り編

ベータチタニウムでは高強度のTi-6Al-4Vをさらに鍛造を打ち、SCMに代表されるクロモリ鋼すら凌駕する引張強度を実現するチタン合金でボルトを作成しています。

そしてTi-6Al-4Vの最大の魅力である【引張強度】を効果的に実現できるのがボルトの中でも割りが入っている部分に使用する事なのです。

通常のボルトでは2分割された箇所を正確な締め付けトルクで締結させたとしても速度の上昇や急激なブレーキングによって高負荷加重が掛かり、ボルトが伸びてしまい若干の隙間が生まれてしまい「割締めの箇所が開いてしまう」のです。

そこでTi-6Al-4Vという引っ張りに強いチタン合金が必要となってくるのです。

例えばトップブリッジやステム周りにはこういったネジが伸び開く場所が多くあります。
このような伸びに対して苛酷な状況においてTi-6Al-4V鍛造のボルトを使用する事によりトップブリッジやステム自体の開きを減らす事によりステム自体の剛性をより強く発揮出来るようになるのです。

同じ原理でフロントサスペンションの一番下の部分、アンダークランプの部分でも効果を発揮します。アクスルシャフト自体をしっかり保持出来るようになります。

このように本来ボルトに求められる性能である【引張強度】において優れたTi-6Al-4V鍛造であなたのバイクのフロント周りの動きを引き締めます。

もちろん、比重で鉄系統のボルトよりも60%しかないチタンの軽さでバネ下の軽量化にも貢献出来ます。

なぜチタンなのか?
なぜTi-6Al-4Vという合金なのか?
なぜ鍛造まで打っているのか?

Performance of  Your Force

ベータチタニウムの製品はチタンの性能を実際に体感出来るボルトなのです。

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